午前3時の子守唄

 

 

睡眠はいつか死ぬその時のための

予行演習だと聞いたことがあったっけ

おまえの寝てる顔 眺めながら微睡む午前3時

 

おやすみ…、おやすみ…。

昨日の夢を見ろ 明日の夢を見ろ

おまえの見る夢が 安らかであるように

 

息もできない寒い暗闇の隅の隅に

嘘みたいにこの星があるように

頼りなく浮かんでいるおまえも

誰かの瞳に映ってる

 

おやすみ…、おやすみ…。

父母の夢を見ろ あの子の夢を見ろ

おまえの見る夢が 温かであるように

 

命溢れる3月のあぜ道のように

名前を呼ぶあの人のあの声のように

炊飯器から立ち昇る湯気のように

おまえの見る夢が

温かであるように

 

安らかであるように   「おやすみ。」