雪の街から (2014?)
雪深い街の 無人の駅
色褪せてゆく虹を見た
投げやりなこの気持ちが
すっぽり収まる そんな形
あの人が住む街は 今頃
月がいちばん高い時
雪の降らない あたたかい街
山や海を越えた先
ねえ どんな顔で眠っているの
知らない誰かの 願いが叶う夜
あくびの拍子に何かを忘れた
虹はもう 見えないほど白くなった
バスは行っちまった 僕を残して
空席だらけのまま
ねえ どんな顔で笑っているの
ねえ どんな顔で眠っているのでしょう