風のジグ

 

 

砂漠の風はやがて喝采と静寂を焦がす

水を求めて歩く

スパイスとガンジャと聖書

キャラバンはきっと力尽きるだろう

どこまでも続く空の下に

 

渓谷の風はやがて恐慌と幻想を覚ます

薪を燃やして走る

機関銃とランタンとドレス

コンテナはきっと朝日を浴びるだろう

どこまでもまっすぐなレイルの上

 

心拍の空白が広がり始めた夢の渚で

曖昧で尊大なもう一つの影が首をもたげる

単体の進軍は禁断の賽か

城塞の建設は奔流の枯葉か

選択の因縁は人間の矛盾か

正解は無いなんてほざいてるフェイカー

 

小さな声で鳴らす弦楽に言葉を寄せて

世界の果てに途切れた商隊のうたをうたう

夢たちはきっと次々と行くだろう

昔話など笑い飛ばして

 

旅路の風はやがて一切の感情を焦がす