極楽鳥

 

 

「あんた方の拘りなんて 大した価値も無いだろうぜ」

手ずから世界を狭くして それの所為で泣きを見る

 

満足なんてしたこと無いんだから

 

不機嫌を散らかして その癖すぐ振り返る

楽しーとか、気持ちーとかに ずるずる引き摺られる

 

満足なんてしたこと無い

何時も何時も 呼んでいる

あーあ 大人がこどもに怒られる

 

始めてまだ百歩目の旅

先立つのは 怒りだった

都合の良い地図を並べ

万年床で猫背を丸くする

あたしの極楽鳥

 

 

「穴だらけの哲学で ちんけな自我を語るな」

口だけは一丁前 ニンゲンの底が知れる

 

賛成以外はお断り

何時の間にか 敵だらけ

あーあ 猫も杓子も藪の中

 

薄まらない一掬の青

沈黙の傷 態とらしい

胸を抉る羨みさえ

口惜しげに温め続けてる

あたしの極楽鳥

 

毒にも薬にも成らない

講釈を垂れているだけさ

 

生かされていること忘れて

高みの見物気取るのさ

 

空を睨み 一匹の鳥

羽を奮い 風を待つ

手にしたのは虚しさだけ

自惚れ屋の成れの果て

 

空を睨み 一匹の鳥

羽を奮い 風を待つ

風は未だ凪いだままで

万年床で欠伸を噛み殺す

あたしは極楽鳥